こんばんは。
今日は、ボクの会社の神様課長の続きを書きたいと思います。
前回のお話はこちら
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ボクの会社には神様のような課長がいます
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前回のブログでは神様課長との出会いのきっかけを話しました。
今回は、部署が違う神様課長とボクが一緒に仕事をすることになった話をしたいと思います。
これはボクが神様課長と呼ぶことに繋がった話でもあります。
神様課長はいつでもどこでも誰にでも低姿勢、けれどびしっと言う時は言う人です。
そしてすごく明るくて面白く、ユーモアに溢れた人です。
神様課長とボクは部署が違うので本来なら一緒に仕事をすることはまずありません。
ボクは製造、神様課長はアフターサービスなので主にお客様と営業所の方相手の仕事です。
それがなぜ一緒に仕事をすることになったかというと、一番最初に話した工場の統合がきっかけです。
ボクが勤務する工場は小さいけど部署がいくつかに分かれていて、統合する前は製造はボクを含め6人とかなり少なめでした。
ボクが中途で入社してすぐ工場長が定年退職だったのであまり工場長との関わりはありませんでしたが、そのあと統合まで工場長不在の工場でした。(もう一つの工場の工場長が兼務)
それには表向き老朽化のための統合となっていたこの工場の闇が見え隠れしているようでした。
その時係長が一番トップにいたのですが、パワハラが酷過ぎるのと周りからの信頼と人望が全くなっかた為工場長には推薦してもらえなかったので、工場長不在となっていました。
入社してから色々ありましが、入社から2年ほどして主任が急にもう一つの工場に転勤するという話になりました。
ボクはどうして?と疑問に思いました。
ただでさえ人数が少ない部署なのにこれ以上人を減らしたら仕事量が増えて大変になるし、工場として機能しなくなってしまうのではないかとボクはとても不安になったからです。
係長は他部署の人と主任をバカにしていて「使えないから飛ばしてもらう」と話していました。
ボクはこれを聞いて心底係長が嫌いになりました。
どこの会社にもやっぱりこういう性格の悪い人は絶対いるのか、と思って嫌気がさしました。
ボクはそんなんことをしたら自分の首も絞めるだけだろうと思ったし、同時に明日は我が身だとも思いました。
その主任の転勤から1年が経とうという時、社長の息子が副社長に就任されました。
それと同時期になんと!
工場の統合が決定されたのです!
皆驚いていましたが、ボクは内心ついに来たかと思っていました。
この決定から半年後に完全に業務を移行するので、転勤する人はそれまでに家を探しておくことが言い渡されました。
転勤しない人、できない人はこの期間で別な仕事を見つけることになります。
退職金は会社都合なので、割増しで払われるということでした。
何度か人事の人が工場に来て、一人一人と面談をしていました。
ボクも面談され自分の意思を聞かれたので、素直に「迷っています」と答えました。
ボクはこの時、入社してもうすぐ3年という時期だったので退職金もそれほどもらえるわけじゃないし、この仕事もやっとの思いで見つけたし、仕事内容自体は好きだったので辞めたくないという思いも強かったです。
そんな時、何度目かの面談で人事部長が来て、ボクに転勤を進めてきました。
なぜかというとこれは後から聞いた話ですが、神様課長の部署のトップの方(もう定年しているから統合に関係ない)がなぜかボクのことを気に入ってくれていて、嬉しいことに「あいつは辞めるだろな~どこ行ってもやっていけると思うし、本当にもったいない人をなくすね!」と人事の人に言ってくれたみたいです。
そんなこともあり、わざわざ人事部長がでてきてボクと話してくれました。
人事部長と何度か面談する中で、ボクが涙が出るほど嬉しくなり転勤を決めた言葉があります。
それが「別れるって簡単だけど、出会うのって本当に難しい」という言葉でした。
ボクと出会えてよかったとそう言われた気がして、本当に嬉しかったです。
嘘かもしれないけど、嬉しかったんです。
ボクが転勤を決めたことで、係長のボクへの態度が更に酷くなりました。
係長は最初は地方に行くのはいやだから他の部署に行くとか交渉するとか言っていましたが、どれも断られたみたいで転職に切り替えました。
すると「もうどうなっても知らん!こんな会社にはいたくない」と急に言い出し、自分の業務を転勤するんだからお前がやれと言ってきました。
確かに会社の都合でそうなったので気持ちはわかりますが、ボクに当たられても困ります。
それにみんな同じ状況です。
係長は仕事があっても面接があると自由に休みを取って面接に行く状態でなので、製造部はその時すでに、正社員が係長と先輩一人とボクしかいなかったし、先輩も転職を選んで係長と同じ状態だったので、ボクがパートさんや派遣さんに指示を出し何とか仕事をしていました。
そんな状態なので仕事が終わらない時もあり残業が毎日で、それでも係長と先輩は手伝ってはくれませんでした。
抗議するべきことなのかもしれませんが、よわむしなボクは誰にも何も言えずただ目の前の仕事をこなすことしかできませんでした。
そんな時です。
神様が・・・課長が声をかけてくれたのは・・・
ボクが一人残って仕事をしていると
こんな感じで話しかけてきてくれ最初は断っていたんですが、毎日のように声をかけてくれるのでネジを止めたり重たいものを一緒に持ってもらったり支えてもらったりと少しずつお願いするようになっていきました。
本来なら他部署だし、課長さんは残業代がでないので手伝ってもらうなんてもってのほかなのですが、神様課長の優しさに甘えてしまっていました。
神様課長が手伝ってくれるようにってから残業の時間が楽しくなりました。
今までは20時を過ぎるとボク一人が会社に残っていて23時くらいに最後カギをかけて帰るという感じでした。
手伝ってくれるようになってからは残業時間になると来てくれ、最後カギをかけて帰るところまで神様課長が一緒にいてくれました。
神様課長は営業所長だったこともあり話がうまく面白い話をいくつも持っていて、若かりし頃の話やここだけの内緒の話など色々話してくれました。
統合までの約半年間、神様課長とは残業を通じて色んな話をしました。
他人に・・・ましては仕事の関係の人にこんなにも優しくしてもらえたことがないので、最初は少し警戒したし戸惑いましたが、話してるうちにこの人は素でこういう人なんだと思いました。
あの時の恩は一生忘れません。
この時、真面目に頑張っていれば見ていてくれる人がこんな世の中にもいるのかもしれないと思いました。
何の見返りもなしに助けてくれる人ってどれくらいいるんだろう?
そんな人とどれくらいの割合で出会うことができるのだろ?
やっぱりこの出会いは奇跡だと思います。
ボクも神様課長みたいに何の見返りもなく誰かを助けてあげられるような人生を送りたいと思いました。
誰が何と言おうとボクにとって課長は神様だったのです。
この後工場は半年で完全に統合され、現在ボクは転勤の道を選びパワハラのようないじりに耐えながら頑張っています。
もちろん神様課長も一緒です。
統合して一緒に仕事をする機会がなくなり話すことも殆どなくなってしまいましたが、まさかあんなサプライズが待っているとは夢にも思っていませんでした。
やっぱり課長は神様であったことの記憶をなくした神様なのかもしれません。
今回の話はこの辺で終わりたいと思います。
次は神様課長がボクにしてくれたサプライズの話を書きたいと思います。
読んでくれてる人がいるのか分かりませんが、読んでくれている方がいるとしたらボクのよくわからない話を最後まで読んでくれてありがとうございます。